2022.3.22

「漫画家志望でも進学すべき」という古い日記

※この記事は2012年1月7日の記事を再掲したものです

これは、2009年の記事です。
http://www.ailove.net/mugen/index.html

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2009年3月21日

(中略)

この季節、よく学生さんから 「漫画家になりたいのですが」 という質問メールが来ます。

そんな時、私は必ず 「進学」 を勧めることにしています。

投稿にしろ持ち込みにしろ、学生などのモラトリアムな状況下で活動していかないと、自分の力なんかは出し切れないのですよ。


失敗できる環境なら、ラッキーパンチを狙いに行くことも可能ですから、本来の実力以上の戦績が期待できます。失敗できない環境だと、どうしても安全策をとって小さくまとまらざるを得ません。

漫画家になるために進学しないとか会社を辞めるなど、もってのほか。
自分を追い詰めて良い結果が出ることは、現実世界では殆ど無いのです。

(スポーツとかならあり得そうですが、実際には、勝つ人は普段から練習している。負けても大丈夫な環境で。)

よく、「自分を信じて続けていけば、必ず夢は叶う」とかアドバイスするプロがいますが、責任とれないはずなので、いい加減なことを言うのはやめて欲しいです。

しかし「モラトリアムな状況下で、ラッキーパンチを出来るだけ多く狙っていけば、夢が叶う可能性が高まる」とは言い切れます。

既存のプロを押しのけてデビューしようっていうんだから、まともに戦ったってなかなか通用しませんよ。