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現在日本の先端技術開発への投資額は他の先進国より低く、先端コンピューター分野以外では世界一の座から陥落しはじめて「デジタル敗戦」と言われています。プログラム分野でもまだトップレベルの技術がありますが、それは多くの研究と時間を要した結果です。技術は一朝一夕には実を結びません。長期的かつ十分な投資が必要です。敗戦を繰り返さないために、積極的に広報活動し国民の理解を促進し、民間市場が活性化する支援を整備します。
データ解析や自然言語処理、機械制御などさまざまな分野で活用されているAI。一方で、画像生成の分野では、著作権保護や表現の自由について、適切なルール確立のための議論が必要です。技術の発展を妨げず、同時に誰もが安心してAIを利活用できるよう、ガイドライン等のルール整備に取り組みます。
東に太平洋が広がる日本の地理的好条件を活かしてロケット開発・打上げを推進します。また、災害の多い日本が率先して防災など地球全体の課題解決に資する通信・観測衛星技術開発・活用を進めていきます。さらに、月面・深宇宙探査活動において国際的な日本の役割を向上させるとともに、宇宙産業を成長産業にして経済成長を目指すべく、民間企業への参入促進などを通じて民間商業活動を後押しします。
スーパーコンピューターは「富岳」に代表されるように、ビッグデータの解析や、さまざまなシミュレーションなどに活用されています。この研究開発環境を適切に守り、産業競争力の強化や科学技術の発展に活用することで、国際社会における日本のプレゼンスを高めます。
まだ研究途上の量子コンピューターですが、エネルギー問題の解決や新薬の開発などの分野で活用が期待されています。経済安全保障上重要な技術としてその研究開発を積極的に推し進め、技術の自国保有や人材育成、量子技術の利活用促進を目指します。
核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)は、発電過程で二酸化炭素が出ない、安全、かつ環境にもやさしいなどの特徴があり、深刻なエネルギー、環境問題を解決する次世代エネルギーとして注目されています。その発電装置である原型炉をはじめとした研究開発を促進し、日本も参画するフュージョンエネルギーの国際的な取り組みであるITER計画を成功させて早期の実用化を図り、さらに産業化を目指します。
イノベーションを加速化して豊かになるためには、「人」への投資が不可欠です。そこで、ITリテラシーを高める教育を整備し、デジタル社会における子どもたちの可能性を広げるとともに、世界に通用するデジタル人材の育成を目指します。他方、テクノロジーの進化にともなって、公的機関や民間への国境を超えたサイバー攻撃のリスクが高まっています。そのため、国際連携と官民連携によって、セキュリティ対策強化に注力します。
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