本日、第26回参議院議員通常選挙の立候補の届け出を行い、無事に受理されました。

いよいよ私、赤松健は、現役漫画家としては初の国会議員を目指して、7月10日までの選挙を戦っていきます。

 私はこれまで28年間、主に週刊少年マガジンで『ラブひな』『魔法先生ネギま!』『UQ HOLDER!』などを連載してきました。

 また同時に、公益社団法人日本漫画家協会の常務理事として、海賊版対策や著作権法改正、表現の自由について国会ロビイングや政党ヒアリングに参加し、何年もクリエイターとユーザーの権利を守ってきました。

 私が関わった法案・条約は、「著作隣接権」「TPPによる著作権の非親告罪化」「児童ポルノ禁止法改正案」「静止画ダウンロード違法化」など多岐にのぼります。どれ一つ取っても、日本文化の一ジャンルを壊滅させるほどインパクトのあるものばかりです。その点では、全くの新人ではなく、ましてやタレント候補ではないとの自負があります。

 しかし近年、こういったクリエイターを兼ねた活動に、限界を感じるようになりました。

日本の創作物を守り育てる

「表現の自由」の危機

 今、世界に誇る日本のマンガ・アニメ・ゲーム文化が、過度なジェンダー論などによって国内外から批判され、規制されようとしています。

他にも新サイバー犯罪条約による創作物規制や、一部の国連機関による圧力など、表現規制問題は待った無しの危機的状況を迎えているのです。

 科学的な根拠がなかったり合理的でない表現規制に対しては、問題点を整理して、時には英語で、冷静に反論していく必要があります。こういった活動は、もはやマンガ連載をしながらでは難しくなっています。

マンガ海賊版サイトの隆盛

また近年、漫画村やマンガBANKといった巨大なマンガ海賊版サイトが、漫画家たちの努力や才能にタダ乗りし、日本マンガの市場を荒らし回りました。コロナ禍による巣ごもり需要か、海賊版サイトへのアクセス数も漫画村時代の4倍に。しかも主な海賊版サーバは海外にあります。

ここまで来ると、もはやクリエイターの立場ではいかんともし難く、私は政治家となって海外と協調し、これら海賊版サイトを叩く決意をいたしました。

マンガ外交・アニメ友好

 ロシアによるウクライナへの武力侵攻で、あるウクライナ人の漫画家が創作不能になりました。平和でなくては創作はできないし、楽しむこともできないのです。

 また、イラク戦争で自衛隊がサマーワに駐留した際、給水車に「キャプテン翼」の絵をプリントしたところ、銃撃を受けなかったそうです。文化で世界に愛されるということは、本当に価値あることだと思います。

 これまで日本では、一部アスリートによる議員外交はありましたが、クリエイター出身の国会議員による議員外交は全く行われてきませんでした。私は自ら議員となって、日本のコンテンツを愛する世界各国を訪問し、その国の文化と交流し理解し合い、お互いを高め合うと同時に、世界平和を実現したいと考えています。

子ども若者の不安を解消する

創作物の保護育成以外にも、大切なことがあります。将来の日本を背負って立つ、子ども若者の生活不安を解消することです。また、フリーランスの不安についても早急に対策を立てる必要があります。

フリーランスの待遇改善

 資源の少ない日本にとって、キャラクタービジネスなどエンターテイメント産業は強力な資源となり得ます。しかし、エンタメ産業の現場を支えるフリーランスの方々は、待遇が悪く生活不安を抱える場合が少なくありません。

下請法の見直しや契約の見直しなどで産業の適正化を図り、その不安を解消していかなければいけません。特にインボイス制度において、私は一部の大手事業者からフリーランス保護の意思表明を頂くなど一定の成果を得ましたが、まだまだフリーランスへの不利益の重要部分が解消されておりません。そのため、現状のままのインボイス導入には反対します。

子ども若者をめぐる問題

孤独孤立・いじめ・虐待・自殺など、子ども若者をめぐる問題は深刻です。その中でも、特に不登校・引きこもりの問題は、私も当事者の親であり、深く関わってきました。

これに対しては、主にネットを活用した、それぞれの個性に合った教育を実施することによって、子ども若者そして親の不安も解消していきたいと考えています。

 また貧困に苦しむ家庭では子どもに「本を読む習慣」が根付かず、活字を読めない子どもが増えています。まず入り口はマンガからでも良いのです。本に戻る習慣をつけることが大切です。

我々の手で日本を変えるチャンスを作ろう

 今回、私は参議院議員である山田太郎さんから誘われて、立候補を決めた経緯があります。

 山田太郎さんと言えば、三年前の参院選(半数が改選)で主に「表現の自由」を掲げ、54万票という大量得票を得て自民党を内部から変えてしまったゲームチェンジャーです。

逆に言うと、今回の選挙で山田さんの得票数を下回ったり、ましてや落選する様なことがあったりすれば、今後「ああ、こいつら意外と怖くないんだな」と与野党に思われ、今後何をやるにも不利になってしまいます。

 そうならないために、皆さんの力を私にお貸しください。

何としても54万票を上回り、「彼らはもっともっとパワーがありそうだ」と思わせる必要があるのです。

 54万票どころか、もし100万票を得ることができたら、それこそ日本が変わるでしょう。私には特定の支持団体がありませんので、よりリアルな市民の声を、ダイレクトに国へ届けることができます。

 我々の手で、日本を変えていきませんか?

 あと一息で、それができるのです。

 ぜひ、私に戦力を集中して下さい。

 そして積極的に政治に関わり、我々自身の手で、よりよい日本を作っていきましょう!

 ―――

令和4年6月22日

第26回参議院議員通常選挙 全国比例立候補者

赤松 健