今回の視察の目的は、韓国のコンテンツ振興策と、漫画アニメゲームの現状について調査すること。「韓国漫画博物館」で歴史を、「韓国コンテンツ振興院」で文化支援を、「NEXONコンピュータ博物館」でゲーム保存を、「ソウルアニメーションセンター」で展示物など視察予定。


初日(1):書店見学

韓国「アニメイト弘大店」は、日本の池袋店に匹敵する混雑と賑わいでビックリ!流行っている漫画も日本と殆ど同じです(SPY×FAMILYとか鬼滅とか)。巨大書店「KYOBO」も行きました。Webtoonに注力中の韓国ですが、書店では日本漫画も結構強く、ネットと紙で棲み分けできている感じ。今後も要注目です。

韓国版『UQ HOLDER』もありました!複数在庫がある巻だけ、作者自ら買っていきます!

他にも韓国版ハンタと、有名な韓国漫画も購入。書店の売り上げランキングも興味深い。

二日目:ネクソンコンピュータ博物館

昨日は、済州島の「ネクソン・コンピュータ博物館」を視察。

レトロPCもゲーム機も「当時の実機を使える」事にこだわった博物館で、ソードM5だろうがAtari2600だろうが実際に起動し遊ぶことができる。もう赤松大興奮!

Apple2ゲームも5インチFD本物商品を使ってて心配だが徹底している。収穫は多く、特にゲーム保存で悩みの種だった「ガラケー専用ゲーム」と「MMORPGのバージョン違い」について、ある種の回答を得た。前者は「ゲームを入れた携帯電話本体をそのまま集める」こと。ネット接続不要ならこれでゲーム保存できる。後者はゲーム会社が意識して全バージョンを保存すること。安易だが確実。

他にもビデオカードがMDA→CGA→HGC→EGA→VGA順に並んでいたり、とにかく「かゆい所に手が届く」展示が多く、もうここに住みたい感じ。故障は自力で直すか、代替機を多く用意するなど。未来永劫続けられる形ではないため、レトロPCマニアは早いうちに来場すると良いです!

三日目(1):韓国コンテンツ振興院(KOCCA)

午前中は「韓国コンテンツ振興院(KOCCA)」へ。98年に韓国が「文化で食べていく」宣言をした後から現在までの流れと法を調査。

三日目(2):韓国漫画博物館

次に「韓国漫画博物館」で漫画の歴史と振興について。韓国漫画は一時壊滅しており、電子で再興中なのだった。最後は赤松作品の翻訳版も出す「鶴山文化社」で表現規制について等。

最終日:ソウルアニメーションセンター/アン・ジェフン監督

韓国視察の最終日(1/18)。朝からソウルアニメーションセンターへ。ソウル市も独自に資金を出して漫画アニメ施設など整備しており驚く。WebTOON作画の冬季プログラムで学ぶ子供たちには市がiPadなど提供し、講習料も安い。

最後に、韓国でも数少ない2Dアニメスタジオへ。アン・ジェフン監督と会談。