4月末に、石川県の珠洲市などを視察し、現地から「具体的な要望」を伺ってきました。その後の進捗についてご報告します。昨日も能登地方で震度5強の地震があり、心配しています。被災地の皆さまに心からお見舞い申し上げます。
赤松の能登半島地震の視察については、写真が苦手な方でも安心な「漫画レポート」でどうぞ。
https://min.togetter.com/y7C5RR8
視察の詳細については、過去のポスト(写真あり)をご参照ください。 https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1785179355678945547
上記の漫画レポートにあるように、老舗の同人誌印刷所「スズトウシャドウ印刷」、バウムクーヘン「メルヘン日進堂」など中小規模事業者の方々から、
(1)恒久的な仮設住宅を増やしてほしい
(2)事業が再開できるように支援してほしい
・・・という具体的な要望がありました。
この(1)と(2)に関して、中小企業庁、厚労省、内閣府、国交省、環境省とレクを行ったうえで、現在どれくらい進んでいるか、どれくらい改善されたかを以下に示します。
(1)恒久的な仮設住宅を増やしてほしい
- 応急仮設住宅には、プレハブ・木造(長屋)・木造(戸建て風)の3種類がある。入居期間は原則2年間。
- 木造の仮設住宅の方は、2年後から市町有住宅に位置づけることで、恒久的な住まいにすることが可能。
- 現在の着工数は、プレハブ(4,340戸)・木造(長屋1,341戸)・木造(戸建て風6戸)。
- 応急仮設住宅の必要戸数は約6,400戸で、6月末までに5,000戸、8月中には必要な戸数が完成予定。
- 例えば、輪島市南志見地区の住宅は黒瓦屋根で周囲の景観にも馴染み、しっかりした作りになっている。
- 2年で退去と思っている方もいるが、「そんなことはない」という情報を周知しているところ。
(引用元)石川県公式サイト
https://pref.ishikawa.lg.jp/chiji/kisya/documents/0425_kisyakaikensiryou.pdf
(2)事業が再開できるように支援してほしい
- 雇用調整助成金については、能登半島地震の被害に伴うものについて特例措置をしている。 https://mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07_20200515.html#
- 補助金については「なりわい再建支援補助金」と「小規模事業者持続化補助金(災害支援枠)」を使うことができる。
■なりわい再建支援補助金
https://pref.ishikawa.lg.jp/kinyuu/keieishien/nariwai.html
■小規模事業者持続化補助金(災害支援枠)
https://s23.jizokukahojokin.info/noto/ - なりわい再建支援補助金について、「修繕可能な場合は修繕して費用補助。修繕不能の場合は、入れ替えにかかる費用を補助」という運用だったのが、4月以降は「修繕対応可能でも、修繕費用の範囲内でバージョンアップも可能」になった。
- 商店街として再建や集客に取り組む場合には「商店街災害復旧事業」と「商店街にぎわい創出事業」が利用できる。
■商店街災害復旧事業
https://pref.ishikawa.lg.jp/kinyuu/keieishien/hukkyuu_shotengai.html
■商店街にぎわい創出事業
https://pref.ishikawa.lg.jp/kinyuu/keieishien/hisai_shotengai.html - 何が対象になるか、どのような手続きをしたらいいか分からなかったり、コロナ禍での融資返済などで個別の相談を希望する場合は、「能登産業復興相談センター」に相談してみてほしい。ここは国(中小企業庁)が設置した公的機関なので、無料で相談することができる。
https://isico.or.jp/soshiki/1201notosoudan/ - 「能登産業復興相談センター」については、能登空港内に新しく「奥能登サテライトオフィス」も開設した。
・・・もちろん、まだまだ被害の現状に追いついていない部分も多いですが、ある程度達成が見えてきた部分もあります。一方で、まとまった情報が得難いとの声が多いですので、今後も逐次確認と報告をしていきたいと思います。