初日:フランス到着
現地時間9月11日にフランスに到着しました。
飛行機で14時間の旅でしたが、機内で『シン・ウルトラマン』と『トップガン マーヴェリック』を見て、3食とって寝てたらすぐ着きました。47都道府県の街宣全国行脚をしてから、乗り物酔いしない体質にパワーアップした模様。
今回の視察先は以下の通りです。
- フランス国立図書館(BnF)
- フランス全国作家・作曲家協会(SNAC)
- PIKA社・Glénat社(現地の出版社)
- ルーブル美術館
- 首相府省間デジタル局
- フランス文化省
- Japan Expo運営事務局
二日目:フランス国立図書館(BnF)
フランス視察、最初は有名なBnF(フランス国立図書館)へ。
貴重な古い書籍・資料のデジタル化状況のみならず、特にゲームに関する「保存哲学」を現場で聞くのが実は最大の目的。保存手法だけでなく「何のために保存し、どんな意義を最優先しているか」。質疑応答は熱が入った!帰国後に報告します。
BnFのリシュリュー館内に、赤松健作品も収められていました。仏図書館がこれを収蔵する際、遠く離れた日本の作者(赤松健)に一定の金額が還元されます。これが毎年かなり振り込まれるので驚き。その手間+人+法+信念+執念を考えると気が遠くなります。フランスは文化に対する敬意が尋常じゃない!
三日目(1):フランス全国作家・作曲家協会(SNAC)
フランス視察、火曜日はSNAC(フランス全国作家・作曲家協会)へ。
既に質問状に詳しい回答を得ていたので、意見交換はより具体的に著作権関連や業界の悩み事、AI作画等について幅広く実施。マンガ(バンドデシネも)の未来像を語り合い、創作物による友好や平和実現について今後の協調を約束しました。
三日目(2):PIKA社
午後は、大変お世話になっているPIKA社へ。
ラブひな・ネギま・UQ HOLDERまで講談社の赤松作品のフランス語版を作って頂いている出版社です!赤松は現代型ラブコメ漫画の始祖として知られている模様。
現地の漫画家さん達と技術論や漫画の未来について語り合い、作品交換もしてきました!
四日目(1):ルーブル美術館
フランス視察、水曜はルーブル美術館へ!ルーブル漫画部門の責任者ドゥワール氏に、第9の芸術と呼ばれる漫画・バンドデシネの取扱方針、コロナの影響、日本にできることまでヒアリング。
その後ルーブル内を案内してもらいましたが、あまりのVIP待遇で逆に緊張してよく見られず。(詳しくは漫画で)
フラ・アンジェリコ『聖母戴冠』がこれです。時代に沿ってコマ割りでストーリーが進み、最終コマにはセリフがあります。 他にも「ダビンチ・コード」の聖地巡礼(トム・ハンクスがいた現場とか)をしてきました。
四日目(2):首相府省庁間デジタル局・フランス文化省
午後からは、何と海外視察中フランスを訪れた山田太郎事務所と合流。議員2人で首相府省庁間デジタル局と意見交換。私からは主にセキュリティ問題について質問。
続けてフランス文化省へ。著作権関連や表現の自由、アーティスト支援について質問。またエロスやパロディや二次創作についても意見交換。
五日目(1):Glénat社
フランス視察、木曜は仏に日本漫画を普及させた立役者・出版社Glénat社を見学。
バンドデシネ出版を経て、日本の『AKIRA』を見出し、『ドラゴンボール』から現行最強の『ワンピース』まで日本漫画を大流行させる礎を築きました。漫画出版は就職先としても人気。今や日仏友好の基本要素となっています。
五日目(2):Japan Expo運営事務局
午後は、私が7年前にも公式ゲストとして参加した「Japan Expo」の代表者さん達と再会。
日本のポップカルチャーを楽しむ超人気イベントで、今年再開するなり25万人の来場者が!その苦労した点や日本側が果たすべき役割について聴取。来年は漫画家+議員としてゲスト参加し友好を深めてきます!
六日目:オタク街
金曜に帰国(土曜着)する予定でしたが、フランスの空港でストがあり、急に1日延泊することに。そこでパリ一番のオタク街を視察。
フィギュアもゲームも漫画も何でもある!日本文化がここまで人気とは!ラブひな・ネギま・UQの作者と知った店長からサインを求められ、店内のお客さん達もザワザワ。
七日目:オルセー美術館
いよいよ本日夕方にフランス発ということで、それまでオルセー美術館へ。ゴッホやモネ、ドガなど日本でも非常に人気のある画家の作品が展示されています。 それにしてもパリは急に寒くなりました。コートを持ってきて良かった。これから日本に帰ります!台風が来ているそうだけど大丈夫かな。