2022.5.18

人と犬猫が平和に共生できる社会を実現したい!地域猫活動を推進するNPO法人ねりまねこを視察しました

こんにちは、赤松健です。

突然ですが、実は私、10年以上前からライフワークとして都内で地域猫活動をしています。政治家に立候補した理由のひとつに、「人と犬猫が平和に共生できる社会を実現したい!」「飼い主のいない犬猫を減らしたい」という思いがありました。

2011年の地域猫みーくん

ミーちゃん、シルヴィア、バニラちゃん

そこで今回(2022年5月17日)、地域猫活動の好事例であるNPO法人ねりまねこに視察に行ってきました。ねりまねこでは、東京都練馬区で行政と協働で飼い主のいない猫の対策を推進しています。「地域猫」とは、野良猫を邪魔者として排除するのではなく、不妊去勢手術をして地域コミュニティーの中で適正に管理し、人と猫が平和に暮らす社会の実現しようという取り組みです。

ねりまねこの取り組み

今回は、副理事長の亀山嘉代さんにお話を伺いました。亀山さんは、練馬区が公募する地域猫推進ボランティアに、夫婦で応募したことをきっかけに2010年に活動を開始し、2014年にはNPO法人化。12年間活動を継続されています。東京都のマニュアルにそった形で「地域猫活動(飼い主のいない猫対策)」(TNR(Trap(保護)Neuter(不妊去勢)Return(戻す)のこと)や、外猫の適正な管理の推進)を実践し、練馬区内の野良猫を確実に減少させています。これまで延べ2000匹の猫に不妊去勢手術をし、700匹の譲渡実績があります。

保護された親子の猫。可愛くてたまりませんでした。

そして、好事例として特筆すべきことは、行政との協力体制です。飼い主のいない猫が増えると糞尿や、鳴き声などさまざまな問題が起こりますが、それを「地域の環境問題」としてとらえ、地域住民、ボランティア、行政が協力し活動をしていています。猫のTNR活動や保護をするボランティアは全国にたくさんいるのですが、行政と協働で公共政策にまで落とし込んで取り組んでいる団体は非常に少ないため、大変驚きました。また、練馬区では、災害時に99箇所の避難所でペットの管理ができるように「管理ボランティア制度」を導入し、災害時のペット対策にも地域全体で取り組んでいます。

亀山さんはこの好事例を全国に展開しようと積極的に活動されており、全国各地での講演会数は100回を超えるそうです。様々な広報・啓発を通じて、不妊去勢手術の推奨や地域猫活動や保護・譲渡活動が社会から認められるよう邁進される姿に感動しました。

練馬区の地域猫推進ボランティア活動の際に身に着けるもの。

一方、大変興味深かったことは亀山ご夫妻のバックグラウンドです。理事長であるご主人は元銀行マン、嘉代さんは証券会社に勤務の後、大手海外製薬会社の人事も務めており犬猫ボランティアの世界では稀有な存在です。現在の活動に至ったのは、となりの家に捨てられた猫が安楽死をさせられていたことを知った経験からだそうですが、「愛護の精神だけではなく、社会課題として住民も行政も猫もwin-winで解決するためにはどうすればいいのか。という視点で、仕事のよう取り組んでいる。」とおっしゃっていましたことが印象的です。

副理事長 亀山嘉代さん

私のビジョン

 私は、犬猫にも優しい社会は人間にとっても優しい社会であると思っています。人間と犬猫がともに幸せに生きることができる社会を実現できるよう、これまでのライフワークから視点を上げて国全体で推進していきたいと思います。

犬猫の殺処分の現状はこの10年で激減したとはいえ、現在でも年間13000匹以上の猫が殺処分されています。そして、そのほとんどは野良猫の子猫です野良猫の子猫を増やさないためには、官民協働で不妊去勢手術をしっかりと推進していくことが必要です。国としても、全国での様々な好事例を横展開していける仕組みを検討していきたいと思っています。

加えて、自治体や民間の動物愛護団体が引き取る犬猫の頭数に比べ、保護犬・保護猫を引き取る選択肢をする人はまだまだ足りません。また、動物愛護団体などで預かる頭数が過多になってしまい、命は救われたもののアニマルウェルフェアが低下しして結果的に不幸になる犬猫もいます。「新しい家族を迎えるときは、保護犬・保護猫を引き取る」という選択肢を、より多くの皆さんに知っていただけるような取り組みにも力を入れていきたいと思います。

赤松健